※本記事は2024年大会のレポートです。
「ハーフマラソンに挑戦したいけど、どんな大会がいい?練習量は?」
「楽しそうなハーフマラソン、どの大会を選べばいいのかな?」
そんな風に迷っている方、いませんか?
この記事では、初心者の私が実際に出場・完走した「函館マラソン2024」を、準備・当日の流れ・大会の雰囲気までレポート形式でご紹介します。
- 練習は週3回・最長15kmでもOK
- 函館はご当地グルメ&沿道の応援が魅力
- 初挑戦にぴったりな制限時間3時間&ホスピタリティ
- 参加者満足度も高評価(RUNNET口コミ平均80点以上)
初ハーフに挑戦する方、函館マラソンが気になっている方は、ぜひ大会選びや準備の参考にしてみてくださいね!
- 初心者がハーフマラソンに挑戦したきっかけと、完走までの練習方法
(→Part1~2) - 函館マラソン当日の流れや、会場の雰囲気・沿道の応援・おもてなし体験
(→Part3〜5) - 走ってみて感じたこと・次回に向けた振り返りと学び
(→Part6) - ご褒美ごはんや観光など、大会後も楽しめる函館の魅力
(→Part7)
Part1:初めてのハーフマラソンに挑戦した理由
きっかけは、ホノルルマラソンの約束
「いつか出てみたい」と思っていたホノルルマラソン。
でも、その“いつか”は決意しなければ一生来ない──
そう思わせてくれたのは、コロナ禍を経て感じた「動けるうちに、やりたいことにチャレンジしよう」という想いでした。
そんな中、友人を誘って「一緒にホノルルマラソンに出よう」と約束。
ただ、当時の私は最長10kmしか走ったことがなく、フルマラソン(42.195km)なんて未知の世界。
まずは“その半分”であるハーフマラソン(21.0975km)を完走できるようにならなきゃ──
勢いまかせではあるけれど、見切り発車で大会にエントリーしたのが始まりでした。
どうせ走るなら、楽しくておいしい大会を!

私が選んだのは、北海道で開催される「函館マラソン(ハーフ)」。
決め手になったのは、“走る楽しさ”も、“それ以外の楽しみ”も、どちらも味わえる大会だったからです。
- 海沿いの景色や歴史ある街並み
- ご当地スイーツなどの「エイド飯」
- ゴール後のグルメイベント&ビール(有料だけど最高)
- 完走者だけがもらえる“完走タオル”
函館マラソンは、ご当地スイーツなどのエイドや景色も魅力。
※フルマラソン限定で、冷やし塩ラーメンやミニ海鮮丼といった豪華エイドもあるそうです。
(次は絶対フルに出て、これも全部味わいたい…!)
初めてのハーフマラソン。
正直、体力には不安しかありませんでした。
「練習をどれくらい積めばいい?」「21kmなんて本当に走りきれるの…?」とモヤモヤしつつも、
「函館に行ける!」「美味しいものが食べられる!」「タオルがもらえる!」という“ご褒美”がモチベーションになって、一歩踏み出せました。
制限時間は3時間。
目標はただひとつ、「歩いてもいいから、とにかく完走すること」。
そんな想いを胸に、ハーフ完走へのチャレンジが始まりました。
Part2:大会4か月前から始めた、私のトレーニング記録
正直、何をどれだけやればいいのかわからなかった
大会へのエントリーを決めたはいいものの、当時の私は「ハーフマラソン完走に向けて何をすればいいのか」がまったく分かりませんでした。
- 週に何回走ればいい?
- どのくらいの距離が必要?
- 筋トレって必須?
とにかく不安ばかりで、正解がわからない中、まずは走ることを習慣にするところから始めました。
本格的にトレーニングを開始したのは、大会約4か月前の2024年2月17日です。
私の練習スタイルは「週3回 × 無理なく続ける」
私が実践していたのは、週3回のランニング。
平日は昼休みや仕事後の20時からジムで短めに走り、休日には時間を取って60〜120分のランを行うスタイルでした。
最初のうちは筋トレはしておらず、4月以降になってからジムで軽く取り入れた程度。
月間の走行距離は以下のとおりです。
- 2月:約41km(8回)
- 3月:約45km(8回)
- 4月:約65km(9回)
- 5月:約81km(11回)
- 6月:約80km(10回)※大会本番を除く

特に5月・6月は、仕事が忙しい中でも、個人的に「結構頑張った!」と胸を張れる練習量でした。
練習メニューはGARMINコーチにおまかせ
練習内容は、スマートウォッチ「GARMIN」に搭載されているGARMINコーチの機能を活用しました。
目標を「ハーフマラソン完走」に設定すると、曜日ごとにおすすめの練習メニューが表示されます。

自動で練習メニューが提案されます。
「今日はこれやればOK!」と決まっている安心感があり、
メニューをこなすと「よくできました!」と褒めてくれるのも地味に嬉しい(笑)。
ただその一方で、思い通りにこなせない日もあると少し落ち込むことも。
さらに、大会の2〜3週間前になるとメニューが急に軽くなっていき、
それまでに距離を積めていない私は「これで大丈夫なのかな…」と不安が増したのも正直なところです。
最長15kmまでしか走れなかったけど…
最終的に、私が練習で走れた最長距離は15kmでした。
本番の21kmには届かないまま、当日を迎えることに。
一番長かった120分走のメニューでも、私のペースでは15km未満。
終盤は体力的にもギリギリで、「本当に完走できるの?」という不安はずっと心の中にありました。
それでも、結果的にはちゃんと完走できました。
やってみてわかったこと
今振り返ると、1回で長く走るよりも、短くてもコンスタントに走り続けたことが体力アップにつながったと感じています。
練習で本番距離を走っていなくても、大会当日の雰囲気や沿道の応援が、想像以上の力をくれることも大きな後押しになりました。
「練習は全部こなさなきゃ」「20km以上走っておかないと無理」なんて思い込まなくても大丈夫。
私のように週3回・最長15kmの練習でもハーフマラソンは完走できます。
今、不安を感じながら準備をしている誰かの背中をそっと押せたら嬉しいです。
Part3:大会前日〜当日の準備と過ごし方
前日移動は新幹線で5時間。ワクワクと緊張のスタート

大会前日は、東京から新幹線で函館へ移動。
新函館北斗駅で電車に乗り換え、函館駅に着いたのはお昼すぎ。
5時間ほどの移動時間は、ほどよい緊張と「ついに来た!」というワクワク感に包まれていました。
宿泊したのはコンフォートホテル函館。
3か月以上前(3月上旬)に予約をしたのに、その時点でも近隣ホテルはすでに満室近く。
函館マラソンに参加するなら、ホテル予約はとにかく早めがマストです!
歩きすぎて反省。受付は「バス移動」が正解だった
ホテルに荷物を預けた後、参加賞を受け取るため千代台公園陸上競技場へ。
駅から歩いたのですが、これが往復7km。大会前日にしてはちょっとやりすぎで、足に疲労が残ってしまいました…。
翌日のために体力は温存すべきだったなと反省。
函館駅からはバスや市電も出ているので、受付には公共交通機関かタクシーを使うのがベターです。

夕飯はスーパーで調達。おにぎり+タンパク質を意識
お昼は到着してすぐ、駅前の回転寿司で北海道の海産物を堪能🍣(お酒は我慢…!)。
夕飯と翌朝の朝ごはんは、ホテル近くのスーパー「マックスバリュ若松店」で買い出ししました。
- 夕飯:チキンサラダ、茶碗蒸し、おにぎり2つ
- 翌朝用:バナナ、大福、飲み物
食事では「炭水化物+消化の良さ」を意識。
コールドミールばかりだったので、味噌汁など温かいものもあればよかったなと思いました。
ウエア・ゼッケン・爪切り…準備は前日が正解!
夜は、ウエアにゼッケンを付けたり、爪を切ったり、軽くストレッチをしたり。
必要なものはすべて前日のうちに準備しておいたおかげで、翌朝はバタつかずに済みました。

当日の朝に焦らず済みます。
初めての大会では、緊張で「当たり前のこと」を忘れがちなので、前日準備はかなり大事!
早め就寝で体力温存。翌朝は5時半起き
たくさん歩いたこともあり、22時には就寝。
緊張や不安はありましたが、「とにかく楽しもう」という気持ちで、意外とよく眠れました。
朝は5時半起床、6時に朝ごはん(バナナ・大福)を食べてエネルギー補給完了。
会場まではシャトルバス、荷物預けは早めが吉!
当日は快晴。
ホテルから歩いて駅前へ行き、シャトルバスで会場へ(7時頃に乗車)。
数分間隔で出ていて、混雑はなくスムーズでした。

会場には早めに到着して余裕を持っておくのが吉。
荷物は8時(スタート1時間前)に預け入れ。
時間が近づくにつれて行列がすごかったので、早めに預けて正解!
トイレも、競技場建物内のほうが空いていてスムーズでした。
スタート直前の気持ち
整列ブロックに並んでからは、もう「とにかく楽しもう!」の気持ちに切り替え。
頭の中では、あらかじめ整理していたペース配分を確認。
「よし、落ち着いて。最後まで自分のペースでいこう」と、自分に声をかけながらスタートラインに立ちました。
やってよかったこと・反省点まとめ
良かったこと | 反省点 |
荷物とウェアの前日準備 | 前日に歩きすぎた(受付はバスorタクシーを) |
まとめての買い出し | 温かい食事があるとよかった |
早めの就寝 |
Part4:レース本番。21kmを走りきったリアルな体感
スタート〜5km|緊張と混雑の中、ペースを死守

グループごとに整列し、スタートの合図とともに、いよいよレースがスタート!
最初は周囲のランナーに流されそうになるほど混雑していて、少し焦りもありました。
けれど、ここで飛ばしすぎると後半に響く…と、自分に言い聞かせながらGARMINを見て目標よりややゆっくり(7:30〜7:40/km)のペースをキープ。
序盤から「落ち着いて、自分のペースで」と繰り返しながら、じわじわ身体が温まっていくのを感じていました。
6〜15km|仮装ランナーと応援に癒されて、気持ちよく前へ
緊張もほぐれて、走ることそのものを楽しめた時間。
景色や沿道の応援に目を向けられる余裕も出てきて、仮装ランナーのピカチュウや「変なおじさん」に思わず笑ったり、応援のダンスチームに元気をもらったり。
特に印象に残っているのは、12〜13km付近のエイドで食べた「丸缶羊羹」。
疲れが出てきたタイミングだったのに、糖分がじんわり効いて体が軽くなる感覚がありました。
まさに魔法のひとくち。
給水は適所にあって助かりましたが、ハーフの後にスタートしたフルマラソンの速いランナーさんとぶつかりそうになることもあり、動線の改善があると嬉しいなと思いました。

16km〜ゴール|「歩かず完走」への執念と、ゴールの達成感
18kmを過ぎたあたりから、脚が明らかに重くなってきて「足が上がらない…」という感覚。
それでも、ここまでコツコツ続けてきた練習を思い出して「絶対に歩かない」と決め、腕を振って気持ちを奮い立たせました。
ラスト1kmでは、ゴール地点のアナウンスが聞こえてきて自然と元気が出て、ほんの少しペースアップ。
最後の坂道はキツかったけれど、ゴールが見えた瞬間、すべてが報われた気がしました。
ゴール後に感じたのは、まぎれもない達成感
21kmを走りきった瞬間、まず湧いてきたのは「やりきった!」という実感と、まぎれもない達成感でした。
正直、少し前まで「私にハーフなんて走れるのかな?」と不安でいっぱいだったのに……気づけば、自分の足でしっかりとゴールしていた。
そして、「ああ、マラソンって案外楽しいかも」と、素直に実感しました。
もうちょっと苦しいものかと思っていたけれど、景色や応援に背中を押されながら、自分の力で前に進んでいける感覚は、とても心地よかったです。
やってよかったこと、伝えたいこと
- 暑さ対策として、給水は全てのポイントでしっかりと。北海道は関東よりカラッとしているとはいえ、油断は禁物!
- エイドが充実していたので、今回はエナジージェルなしでOKでした
- 次に出るなら、参加賞のキャップをかぶって走ればよかった!(せっかくなら写真にも残したい)
初めてのハーフマラソン。不安だらけのスタートだったけれど、気づけば「楽しい!」が勝っていた。
少しずつ積み重ねてきた努力があったからこそ、ゴールの瞬間に込み上げる感情があったんだと思います。
Part5:完走後の感動とご褒美
ゴール直後に広がった達成感と、完走タオルの喜び
「まさか私が21kmも走れるようになるとは…!」
ゴールした瞬間、頭に浮かんだのはそんな思いでした。
体力的にはもちろん疲れはあったものの、意外としっかり歩けるくらいの余力もあり、しばらく芝生に座って、ぼーっとしながら余韻に浸りました。
そして、何より嬉しかったのが 「完走賞のタオル」。
実はこれを手に入れたくて頑張ったところもあります。周囲のランナーたちも、それぞれ芝生でくつろいでいて、「みんな、よく頑張ったよね…」と心の中でつぶやいてしまうような、温かな空気が広がっていました。

おもてなしフェスタで味わう、最高のご褒美時間
完走後は、函館マラソン名物「おもてなしフェスタ」へ。
8種類のご当地メニューの中から、私は事前から決めていた「塩辛じゃがバター&ソーセージ」を迷わず選択。
さらに売店でビール(有料・600円)を購入し、念願の 「完走ビール」 で乾杯!
走り切ったあとのじゃがバターとビールの組み合わせは格別で、「あぁ、頑張ってよかった」と全身で感じる瞬間でした。

ちなみに2杯目も行きたい気分でしたが、疲労のせいかアルコールがすぐ回ってしまい、ちょっとぼーっとしてきたので退散することに‥。
「楽しむこと」を大切にしたから、完走できた
今になって思う「完走できた理由」は、「自分がワクワクする大会を選んだこと」。
「函館行きたい!」という気持ちが、練習への原動力になりました。
もちろん練習は大事。
でも、「ちょっと足りなかったかも」と不安でも、大会の雰囲気や沿道の応援が不思議と背中を押してくれます。
この記事を読んでいるあなたにも伝えたいのは、何よりも「楽しむこと」が一番のポイントだということ。
楽しまずに終わっちゃうなんてもったいない!
そして私は、次に函館マラソンに出るときは絶対にフルマラソンに挑戦して、豪華エイド(塩ラーメン&海鮮丼)を味わうと決めました!
Part6:まとめとこれから〜走って得たものと、次の一歩〜
「やってよかった」と心から思える経験に
今回の函館マラソン参加を通じて、私の中に強く残ったのは“努力して目標を達成することの心地よさ”でした。
エントリーした当初は「10km走れたら十分」と思っていた私が、21kmを完走できた。その事実だけで、もう胸がいっぱい。
しかも、ただ完走できただけじゃなく、
「沿道の応援に励まされながら走るって、こんなに嬉しいんだ」
「初めての場所で、自分の足で景色を味わうって、めちゃくちゃ贅沢」
…そんな体験が、走ることの楽しさを倍増させてくれました。
完走後しばらくは、普段のジョグでも10kmが“余裕の距離”に変化。
知らないうちに、自分の体力もメンタルも、一回り成長していたのだと思います。
ランニングは「非日常のようでいて、自分をちょっと変えてくれる」
――そんな体験をくれるものなんだなと実感しました。
目指すのは、「楽しく走るフルマラソン」
次の目標は、ずっと憧れていたホノルルマラソンの完走。
景色も空気もすべてを味わい尽くしたい。人生の「WISH LIST」に長年あった夢に、いよいよ挑戦です。

その後はいずれ、函館マラソンのフルにも再チャレンジ予定。
フルでしか味わえないエイド(塩ラーメン、海鮮丼…!)を楽しみに、またコツコツ練習を積んでいきたいです。
私にとってランニングは「記録を狙う」よりも、“楽しみながら長く走れるようになる”ことが大事。
旅先で景色や土地の美味しいものを堪能する「旅ラン」スタイルで、マイペースに続けていきたいと思っています。
最後に伝えたいこと
もしあなたが、この記事をここまで読んでくれていて、
「ハーフマラソン、ちょっと気になるかも…」と思ってくれていたら――。
まずは思い切って、エントリーしてみてください。
自分で「やる」と決めてしまえば、あとは練習を重ねるだけ。
多少準備不足でも、大会の雰囲気と応援がきっと背中を押してくれます。
マラソンは、自分の成長を感じられるし、自己肯定感も上がるし、何より楽しい!
「楽しんだ人が一番得をする」――そんな世界です。
あなたも、走ることを一緒に楽しんでみませんか?
スタッフや沿道の応援の温かさ、エイドやゴール後のイベントの楽しみなど、総じてホスピタリティの高い大会でした。
制限時間も厳しくなく、お楽しみ要素も盛りだくさんで、初めてのハーフマラソンにはピッタリな大会だと思います。
次はフルで出場し、フルでしか頂けない塩ラーメンやチーズオムレットを楽しみに頑張りたいと思っています。
Part7:おまけ|走った先に待っていた、最高のご褒美タイム
実は、今回の函館マラソンを選んだ理由のひとつが「走った後に美味しいものが食べられるから」。
というわけで、ここからは“走る楽しさ”のその先——最高のご褒美タイムをご紹介します!
ジンギスカンで、身体も心も大満足!
レース後はジンギスカンを食べに行きました。
前日はスーパーのごはんだったので(笑)、ようやく北海道らしいごちそうに出会えた気分!
しかも、運動後のジューシーなお肉と冷たいビール。
この組み合わせはもう、幸せ以外の何ものでもありません…!

観光も満喫。翌日も函館ランナーがちらほら!
翌日は、観光がてら函館山にのぼってきました。
空の青さと海のきらめき、街並みの美しさに感動。
ちなみに市内では、完走キャップをかぶってジョグしている人を7~8人見かけました。
ハーフやフルの翌日なのに…やっぱり玄人のランナーさんはすごいですね!

私も、どんどん体力をつけて、ランニングをもっと楽しんでいきたいと思います!
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