「気になる大会を見つけてエントリーしたい。でも、一緒に行ってくれる人がいない…」
「遠くの大会に、一人で泊まりがけって、さすがに心細いかな?」
そんなふうに、申し込みボタンの前で手が止まっていませんか?私も最初はまったく同じでした。
でも結論から言うと、マラソンの遠征は、一人でも全然大丈夫。会場に行けば一人参加のランナーは驚くほど多いし、準備のコツさえ押さえれば、むしろ一人ならではの自由さが楽しくなります。
この記事を書いている私は、近所の10kmから、飛行機で行くフルマラソンまで、いくつもの大会を一人で走ってきました。その実体験をもとに、前泊ホテルの選び方・持ち物・当日の動き方・費用感まで、”一人遠征の安心準備”を全部お話しします。
- 一人でマラソン遠征しても「浮かない」理由(実体験)
- 不安な人がまず選ぶべき”最初の大会”の考え方
- 前泊ホテルの選び方と、遠征にかかる費用の実額
- 一人でも困らない持ち物・当日朝の動き方・費用感
マラソン遠征は一人参加でも大丈夫?【結論:まったく問題なし】

まず、いちばん不安に思っているところにお答えします。一人でマラソン大会に参加しても、浮くことはありません。理由はシンプルで、そもそも一人で来ているランナーがものすごく多いからです。
一人参加のランナーは、想像以上に多い
網走マラソン(フル)に行ったときのこと。羽田から女満別に向かう飛行機が、当日はほぼ満席でした。しかも見渡すと、足元はみんなランニングシューズ。「あ、この便まるごとランナーだ(笑)」と気づいて、一気に心強くなったのを覚えています。
会場に着けば、その光景はさらにはっきりします。一人でストレッチしている人、一人で荷物を預けている人、一人でスタートブロックに並んでいる人——本当にたくさんいます。都市型の大きな大会ほど、宿泊も「シングルから先に埋まる」と言われるくらい、ソロ参加は当たり前なんです。

最初は「一人だと目立つかな」って思ってたけど、走り出したら誰が一人かなんて、まったく関係なくなるよ。
それでも一度だけ「うらやましい」と思った瞬間
正直に書きますね。走っている間はまったく気になりませんでしたが、ゴールした後だけは、少しだけ胸がきゅっとなりました。
フィニッシュ地点で、仲間同士ハイタッチしたり、写真を撮り合ったり、「お疲れー!」とワイワイ喜びを分かち合っているグループを見ると、「いいなあ、楽しそうだなあ」と純粋に思ったんです。この気持ちは、隠さずお伝えしておきます。
でも、それは”一人だと困る”のとはまったく別のこと。困ったことは一つもなくて、ただ「みんなと来るのも楽しそうだな」と思っただけ。そしてこの後お話しするように、一人だからこそ得られる自由のほうが、私にとってはずっと大きな魅力でした。
不安なら「近所の10km」から始めよう


「いきなり飛行機で遠征フルマラソン」と考えると、そりゃあ不安になります。でも、最初からハードルの高い大会を選ぶ必要はまったくありません。
私がおすすめしたいのは、近所で開催される10kmの大会から始めること。日帰りで行けて、距離も短くて、それでも「一人で大会に出る」という経験はしっかり積めます。ここで場慣れしておくと、遠征デビューのときの心理的なハードルがぐっと下がります。
参考までに、私自身がソロ参加してきた大会を、順番に並べるとこんな感じです。
| 順番 | 大会 | 距離 | 形式 |
|---|---|---|---|
| ① | 季節のめぐみマラソン | 10km | 日帰り・初ソロ参加 |
| ② | 二子玉川マラソン | 10km | 日帰り |
| ③ | 函館マラソン | ハーフ | 前泊・遠征デビュー |
| ④ | 多摩川マラソン | ハーフ | 日帰り |
| ⑤ | 網走マラソン | フル | 前泊・飛行機遠征 |
こうして振り返ると、近所の10km → 近場のハーフ → 泊まりがけの遠征と、少しずつステップアップしているのがわかります。最初から網走(フル・飛行機)に挑んでいたら、不安の方が大きくて、レースを楽しみきることができなかったはず。段階を踏んだからこそ、一つずつ「なんだ、一人でも平気じゃん」と自信になっていきました。



「まず一回、近所の10kmに一人で出てみる」。これが遠征デビューへの一番の近道だと思う!
準備①|前泊ホテルの選び方と、実際にかかった費用


遠征でいちばん最初に押さえたいのが、前泊ホテルです。朝のスタートが早い大会が多いので、遠方から当日入りするのは現実的ではありません。まずは宿を確保しましょう。
ホテルは「立地」で選ぶのが正解
私がホテルを選ぶとき、いちばん重視しているのは立地です。具体的には、次の3つを基準にしています。
- 会場・スタート地点、または当日のシャトルバス乗り場に近いこと
- 駅から近く、荷物を持って迷わずたどり着けること
- 大浴場やコンビニなど、一人でも過ごしやすい環境があること
「駅近・会場近」を優先する一番の理由は、大会の行き帰りの体力を削らないため、そして精神的な安心感です。走る前後に長い移動があると、それだけで消耗してしまいます。宿が近ければ、当日の朝も前日もゆったり動けて、心にも余裕が生まれます。大浴場付きのホテルを選べば、走る前後の体のケアもできて一石二鳥です。
もう一つ、実際に泊まってみて「これは助かった」と思ったのが、ホテルの近くに大きなスーパーがあること。函館も網走も、近くにイオンのような大型スーパーがあって、大会に持っていく飲み物や補給食、前日の夕食まで手軽に買えました。ホテルを決めたら、周辺に大きなスーパーがあるかも一度チェックしておくのがおすすめです。
実例:函館・網走で実際にかかった宿泊費
私が実際に泊まった2大会の宿泊費は、こんな感じでした(どちらも2泊)。
| 大会 | ホテル | 泊数 | 宿泊費(合計) |
|---|---|---|---|
| 函館マラソン | コンフォートホテル函館 | 2泊 | 31,800円 |
| 網走マラソン | ドーミーイン網走(天然温泉付き) | 2泊 | 40,050円 |
網走のドーミーインは天然温泉の大浴場があって、フルマラソン後の体にしみわたりました…。宿泊費の内訳や、もっとお得に泊まる方法については、別の記事で詳しくまとめているので、あわせてどうぞ。


遠征1回にかかる費用の目安【実額を公開】
「結局、一人で遠征すると全部でいくらかかるの?」——これが一番気になるところですよね。私が函館(ハーフ)と網走(フル)で実際にかかった費用を、まるごと公開します。
| 内訳 | 函館マラソン | 網走マラソン |
|---|---|---|
| ホテル(2泊) | 31,800円 | 40,050円 |
| 交通費 | 23,230円 | 75,820円 |
| エントリー費 | 6,857円 | 15,219円 |
| その他(観光・食事・お土産) | 38,394円 | 14,597円 |
| 合計 | 100,281円 | 145,686円 |
近場の函館で約10万円、飛行機で行く網走で約14.5万円が目安。金額の大きさに驚くかもしれませんが、この中には現地の観光やご当地グルメ、お土産代もしっかり含まれています。つまりこれは、単なる「大会の費用」ではなく“走る旅”まるごとの費用。そう考えると、決して高すぎる出費ではないはずです。
予約は楽天トラベルが便利(ポイントも貯まる)
ホテルの予約は、楽天トラベルを使うことが多いです。理由は、掲載ホテルが多くて立地で絞り込みやすいのと、普段の買い物と同じ楽天ポイントが貯まる・使えるから。人気大会の周辺は宿が早く埋まるので、エントリーが決まったら、その日のうちにホテルも押さえるくらいでちょうどいいです。
準備②|交通手配は「早めが鉄則」


ホテルと並んで早めに動きたいのが、交通手段の手配です。大会当日は同じ方向に大勢のランナーが移動するので、席が驚くほど埋まりやすいのが遠征のリアル。私が実際に体験した2つのケースをシェアします。
函館は新幹線|えきねっとで早めに確保
函館マラソンのときは、東京から新函館北斗まで新幹線で向かいました。予約は「えきねっと」で、1か月+1週間前の事前受付のタイミングで手配。それでも、発売直後の時点で結構な席が埋まり気味でした。人気の時間帯を狙うなら、発売と同時に動くくらいの気持ちがちょうどいいです。
網走は飛行機|女満別便は当日ランナーで満席
網走マラソンは、羽田から女満別空港まで飛行機。航空券は航空券予約サイトで購入しました。予約したのは大会の約3か月半前(決済額は往復で75,820円)。それでも、当日の便はほぼ満席で、周りはランニングシューズを履いた人だらけでした。


裏を返せば同じ便を狙う人が多い=早く取らないと売り切れるということ。遠方の大会ほど、交通は最優先で押さえましょう。
- 交通とホテルは「エントリー確定」とほぼ同時に手配するのが安心
- 帰りの便・列車は、少し余裕を持った時間に。ゴール後は着替えや温泉でのんびりしたくなります
一人でも困らない|持ち物・荷物と当日朝の動き方


「一人だと、荷物を見ててくれる人がいないよね?」——これ、遠征前によく聞かれる不安です。でも、実際にやってみるとまったく心配いりませんでした。
貴重品と荷物はどうする?
私の場合、前泊するので財布やカード類の貴重品はホテルの部屋に置いていきます。現金は数千円だけ、預け入れる荷物の中に入れておきます。走るときに持つのはスマホだけ。腰のランニングポーチに入れて走ります。これで十分でした。
ちなみに、少しだけ現金を持っていく理由はゴール後のビールのため(笑)。会場の出店で完走後の一杯を買うのが、遠征の何よりの楽しみなんです。電子決済が使えるお店も多いですが、万が一買えなかったら悲しすぎるので、念のため現金も用意しておきます。
そして何より、大会の手荷物預かりがしっかりしているのが安心の理由。指定の袋に荷物を入れて預ければ、番号で管理してくれて、ゴール後に受け取れます。一人でも「荷物どうしよう」と困る場面は一度もありませんでした。
当日朝のタイムスケジュール
当日の朝は、こんな流れで動いていました。
朝食と消化の時間を逆算して、余裕をもって起きる。
ホテルの朝食、または前日に買っておいたもので。走る2〜3時間前までに済ませる。
会場までのシャトルバスに乗車。同じランナーばかりなので、流れに乗って迷わず動ける。
手荷物を預けて、トイレを済ませ、スタートブロックへ。ここまで来ればあとは走るだけ!
当日朝のより細かい動き方や、大会ごとの雰囲気は、それぞれの体験レポートに書いています。実際の会場の様子が知りたい人はこちらもどうぞ。




一人遠征の楽しみ方|「ごはん問題」と「自由」というごほうび


準備の話が続いたので、最後は一人遠征の”楽しい部分”を。ここが伝わると、きっと申し込みボタンを押したくなるはずです。
ラン後のごはんは、一人でも大丈夫
正直に言うと、遠征前にいちばん心配していたのが「走った後、一人で入れるお店があるかな?」ということでした。でも、これも杞憂に終わりました。
函館では、一人でジンギスカンとラーメンを堪能して大満足。網走では「今日はもう疲れたから外食はいいや」と、近くのスーパーでお惣菜を買って部屋でのんびり。北海道はスーパーのお寿司でも十分すぎるほど美味しくて、これはこれで最高のごほうびでした。



「頑張った日の夜は、無理せず食べたいものを食べる」。一人だと、この選択が全部自分で決められるのがうれしい。
一人だからこその「自由」が、いちばんのごほうび
一人遠征の最大の魅力は、なんといってもすべてを自分のペースで決められることです。
前日は、誰にも気をつかわず好きな時間にベッドに入って、ぐっすり眠れる。当日も、自分のタイミングで起きて、出発できる。そして走り終えたら、「外食するか、スーパーで済ませるか」まで自由。この身軽さは、コンディションを整えるうえでも大きなメリットです。
友達とホノルルマラソンに2人で行ったときは、それはそれで楽しかったのですが、寝る時間が合わなかったり、夜中のちょっとした物音で目が覚めてしまったり…ということもありました。もちろん、ゴールした瞬間に隣で一緒に喜べるのは、仲間と行く最高の醍醐味。どちらにも良さがあります。
だからこそ、「一緒に行く人がいないから」とあきらめてしまうのは、もったいない。一人には一人の、最高の楽しみ方があります。友達との旅ランに興味がわいたら、こちらの記事もどうぞ。


よくある質問
まとめ|一人遠征は「不安」より「自由」


一人でのマラソン遠征、最初は不安に思うかもしれません。でも、実際に飛び込んでみると、待っているのは「困りごと」より「自由と達成感」のほうがずっと大きい、というのが私の実感です。
- 不安なら、まずは近所の10kmからソロ参加でステップアップ
- ホテルは「立地」で選び、エントリーと同時に予約する
- 交通は早めに確保(当日はランナーで満席になりがち)
- 貴重品はホテル、荷物は大会の手荷物預かりで安心
- ラン後のごはんも、自由も、一人だからこそ全部自分で選べる
「一緒に行く人がいないから」と、気になる大会をあきらめる必要はありません。一人には一人の、最高の楽しみ方があります。まずは近所の一戦から、あなたの”ソロ遠征デビュー”を踏み出してみてください。
遠征が決まったら、まずはホテル探しから。人気大会の周辺はすぐ埋まるので、早めのチェックがおすすめです。


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