「ランニングウォッチって、本当に必要?」
「スマホのアプリで測れるのに、数万円も出す意味あるのかな…」
その迷い、よくわかります。ランニングウォッチの数万円は決して小さな出費ではありません。
結論からお伝えすると、ランニングウォッチがなくても、走り始めることはできます。実際、私は最初の半年をウォッチなしで——それどころか、ラン用アプリの存在すら知らないまま——走っていました。それでも走ることが少しずつ楽しくなってきた頃、”ざっくり計測”では物足りなくなり、ウォッチを買いました。
ウォッチなし時代からGARMIN3台を乗り継いできて思うのは、ウォッチは「走り始めるため」の道具ではなく、「走り続けたくなったとき」にこそ効いてくる道具だということです。この記事では、「スマホで十分なケース」と「ウォッチが必要になる場面」の両方を、実体験ベースでお話しします。
- ランニングウォッチがいらない人・スマホで十分な人の特徴
- 無料アプリでどこまで計測できるか(実際に使った感想)
- スマホ計測に限界を感じる3つの場面
- ウォッチに変えて何が変わったか(7年間の実体験)
結論:ランニングウォッチがなくても走り始められます
走り始めるのに、ランニングウォッチは必須ではありません。「ウォッチを買ってから走り始めよう」と考える必要はなく、順番はむしろ逆でいいと思っています。
スマホの無料アプリで、距離もペースも測れます

「GPS付きのウォッチじゃないと計測できないのでは?」と思われがちですが、そんなことはありません。スマホにはGPSが入っているので、Nike Run Club・adidas Running・ASICS Runkeeperのような無料アプリで、距離・ペース・走ったコースまで記録できます。
私はGARMINユーザーですが、実はこの3つのアプリをすべて使った経験があります。きっかけは、以前使っていたウォッチ(Venu 2S)の調子が悪くなり、走っている途中で突然シャットダウンする時期があったこと。その間の代替として使ってみたところ——
- GPSの精度は、それなりに良い(距離が大きくズレることはなかった)
- 距離・ペース・記録の蓄積など、機能としては必要十分
- これで無料なら、走り始めの計測はアプリで足りる
- 3つの中では、Nike Run Clubがいちばんシンプルで使いやすかった
ウォッチもアプリも両方使ったうえでの感想として、「距離とペースが分かればいい」段階なら、スマホアプリで十分です。
スマホ計測で十分な人の特徴
具体的には、こんな人はまだウォッチを買わなくていいと思います。
- 走るのは週1回・30分程度で、まず「続くかどうか」を確かめたい人
- 知りたいのは距離とペースくらいで、心拍などの詳しいデータは不要な人

高い買い物だからこそ、「続いたら買う」で遅くないと思います。私も走り始めて半年は、ウォッチなしでした。
私はアプリすら知らなかった——「キョリ測」で走っていた頃
「アプリで十分」とお伝えしましたが、当の私はそのアプリすら使っていませんでした。というより、ラン用アプリの存在自体を知らないまま走り始めました。


走り始めたのは2018年10月。当時の計測方法は、走る前に家で「キョリ測」という地図アプリを開いて、コースを指でなぞって距離を測っておく、というものでした。「この橋まで往復すれば、だいたい3km」と確認してから走りに出る。タイムは測っていません。走った距離も「たぶん3kmくらい」という、かなりざっくりした把握でした。



地図をなぞって「今日は3km走ろう」。今思うと、かなりアナログな走り方でした。それでも半年間、これで走れていたんです。
当時の走力は週1回・2〜5kmほど。この頻度と距離なら、計測がざっくりでも困ることはありませんでした。実際、走り始めるだけなら、特別な道具はいらないです。
ただ、続けているうちに、じわじわと物足りなさが募っていきました。スマホを手に持って走れば重く、ポケットに入れれば揺れる。そして何より、今日どれだけ頑張ったのかが正確に分からないし、その頑張りがどこにも残らない。ここが、いちばんのモヤモヤでした。
私がランニングウォッチを買った理由
ウォッチなしで半年走った私が購入を決めた理由は、シンプルにこれでした。
何キロ走ったか——自分の頑張りを、正確に把握したかった。
2019年5月、初めてのランニングウォッチとしてGARMINのForeAthlete 220Jを購入しました。金額は16,352円。初めてだったので、高機能なモデルではなく、いちばん手が届きやすいエントリーモデルから入りました。


買って変わったこと:頑張りが「数字」と「積み上げ」になった
ウォッチをつけて走った日から、正確な距離・ペース・所要時間・消費カロリーが、走り終えた瞬間に数字で見えるようになりました。「たぶん3km」というざっくりした把握が、小数点以下まで正確な数字に変わる。まずこの変化だけで、走ることが少し楽しくなりました。


そしてもうひとつ、実は大きかったのが、記録が「積み上げ」として見えるようになったことです。今月・今年トータルで何キロ走ったのか。その積み上がりが目に見えるたびに「私、頑張ったな」という実感がわいて、自己肯定感にもつながっていきました。頻度は週1回のままでしたが、走れる距離はどんどん伸びていきました。5kmが走れるようになり、10kmが走れるようになり、初めて10kmの大会にエントリーするまでに。
記録が見えることがどれだけ継続の力になるかは、こちらの記事でも詳しくお話ししています。


スマホ計測に限界を感じる3つの場面|ウォッチが必要になるとき


では、ランニングウォッチが「必要」になるのはいつか。スマホ計測からウォッチに乗り換えた私の実感では、次の3つの場面が来たときが買いどきです。
① 走りながらスマホで計測・確認するのが煩わしくなったとき
走る距離が伸びるほど、手に持ったスマホは重く感じ、ポケットの中では揺れが気になってきます。ペースを確認するたびにスマホを取り出すのも、地味にストレスです。ウォッチがあれば、計測もペース確認も、手元をちらっと見るだけ。走りながらスマホを触る必要がなくなります。



ちなみに私は今でも、音楽を聴くためと、万が一のときの電子マネー・防犯のために、スマホ自体はベルトに入れて走っています。
それでも「計測はウォッチ」になってから、走っている間にスマホを出すことはなくなりました。もっと身軽にしたい人には、Suica決済や音楽再生に対応したGARMINモデルもあるので、スマホなしで走るという選択もできます。
② 心拍で走りたくなったとき


スマホアプリでは測れないものの代表が心拍数です。そして心拍こそ、私がいまウォッチをいちばん活用しているデータです。
たとえば夏。気温が高いと心拍が上がりやすく、涼しい時期と同じペースで走るとかなりきつくなります。そこで私は、ペースではなく「心拍150〜155bpm(1分あたりの心拍数)の範囲で40分」のような心拍基準の目標をウォッチにトレーニングメニューとして登録して走っています。設定した範囲から心拍が外れるとウォッチがアラートで教えてくれるので、体に負荷をかけすぎることなく走れる。この走り方は特に夏におすすめで、詳しくはこちらの記事にまとめています。


③ 距離が伸びて、「積み上げ」を見たくなったとき
5km、10kmと走れる距離が伸びてくると、「自分がどれだけ走ってきたか」を振り返りたくなります。月間走行距離、年間の合計、過去の自分とのペース比較。データの蓄積は、そのままモチベーションの貯金になります。大会に出てみたいと思い始めた人なら、なおさらです。
GARMINは、年始に前年1年分をまとめた「年間レポート」を自動で作ってくれます。その年いちばん長く走った日、いちばん暑かった日、いちばんカロリーを消費した日——。私はこのレポートを毎年ひそかに楽しみにしています。


- スマホを持って走るのが煩わしくなってきた
- 心拍を見ながら、無理なく効率よく走りたくなった
- 距離が伸びて、記録の積み上げや大会が視野に入ってきた
GARMINに変えて何が変わったか——7年間の変遷
参考までに、私の計測環境の変遷を並べるとこうなります。
| 期間 | 計測方法 | 当時の走力 |
|---|---|---|
| 2018年〜 | キョリ測(事前に地図で距離を測るだけ) | 週1回・2〜5km |
| 2019年〜 | GARMIN ForeAthlete 220J(16,352円) | 5km→10km・初の10km大会へ |
| 2021年〜 | GARMIN Venu 2S | ハーフ、そしてフルマラソン完走へ |
| 2025年〜 | GARMIN Forerunner 265S(現在の愛用機) | 心拍基準のトレーニングを本格化 |
キョリ測で「たぶん3km」と走っていた人間が、いまはフルマラソンを完走して、心拍を基準にトレーニングメニューを組むまでになりました。走力が上がるにつれて「見たいデータ」が増え、ウォッチもそれに合わせて乗り換えてきた形です。
冒頭でお伝えした「走り続けたくなったときにこそ効く道具」という感覚は、この7年でずっと変わっていません。



「続いたら買う」でいい。そして続いたなら、思い切って買っていい。7年使ってきた実感です。
「じゃあ、買うならどのモデル?」という段階になったら、こちらの記事を読んでみてください。私が実際に長く使ったVenu 2SとForerunner 265Sを、日常使い派・トレーニング派の目線で比較しています。


よくある質問
まとめ|ウォッチは「必要になってから」で大丈夫


最後に、この記事の判断基準をまとめます。あなたが今どちらの段階か、照らし合わせてみてください。
- まだいらない人:走り始めたばかり・週1回30分程度・距離とペースが分かれば十分→無料アプリでOK
- 買いどきの人:スマホを持って走るのが煩わしい・心拍で走りたい・記録の積み上げや大会が視野に入った
- 最初の1台はエントリーモデルで十分(私は16,352円から始めました)
ウォッチがなくても、今日から走り始められます。そして走ることが続いて、もっと楽しくなってきたら——そのときが、あなたの買いどきです。モデル選びで迷ったら、私が2台を長く使い比べた体験談が参考になるはずです。



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