「夏になってから走るのが遅くなった気がする」
「同じように走っているだけなのに、心拍が上がってキツい」
そんな経験ありませんか?
でも、安心してください。夏にペースが落ちるのはあなたのせいではなく、当然のことなんです。
私自身、9月末のフルマラソン「網走マラソン」に向けて真夏に走り込んでいた時、時計を見るたびキロ1分以上遅くて「こんなんでフル完走できるのか…?」と不安でした。それでも、遅いまま走り込んだ夏の練習は、ちゃんと本番につながりました。
- 夏のランニングでペースがどれくらい落ちるのか(GARMIN実データ)
- ペースの代わりに「心拍数」で走るコツ
- 夏ランの時間帯の選び方
- 秋のフルマラソンに向けた、夏の走り込みのリアル
「夏になって急に走れなくなった……」と落ち込んでいる人はもちろん、「秋のフルマラソンに向けて、夏のうちにどう走り込めばいいのか迷っている」という人にも読んでほしい内容です。
夏のランニングでペースが落ちるのは当然【まずは結論】

最初に結論です。夏にペースが落ちるのは、あなたの走力が落ちたからではなく、気温のせいです。
私のGARMIN実データ:冬と夏で「キロ1分半」違う
私が2025年に走った、ほぼ同じコース(平坦な河川敷)・同じ「楽なジョグ感覚」のランニングを、気温と一緒に並べてみます。
| 時期 | 当日最高気温※ | 距離 | 平均ペース | 平均心拍数 |
|---|---|---|---|---|
| 1月 | 9.2℃ | 11.0km | 6:30/km | 150 |
| 8月上旬 | 35.1℃ | 10.7km | 7:31/km | 159 |
| 8月下旬 | 38.5℃(猛暑日) | 7.5km | 8:03/km | 155 |
同じ「ジョグのつもり」で走っているのに、真夏は冬よりキロ1分〜1分半も遅い。しかも心拍数はむしろ高いんです。
つまり夏の私は「サボってゆっくり走っていた」のではなく、冬よりキツい運動を、遅いペースでしていたということ。これはもう、頑張りの問題ではありません。
理由はシンプル:暑いと体は心拍を上げて熱を逃がす
難しい話はしませんが、理由だけ一言で。暑い環境では、体温を下げるために皮膚へ血流を多く回す必要があり、同じペースでも心拍数が上がりやすくなるとされています(環境省「熱中症環境保健マニュアル」より)。
体が「走る」と「冷やす」を同時にやっているんだから、そりゃキツいわけです。だから、夏に遅くなった自分を責める必要はまったくありません。
夏は「ペース」ではなく「心拍数」で走ろう

じゃあ夏はどう走ればいいのか。私の答えはひとつだけです。
コツはひとつ。ペース目標を捨てて「心拍の上限」を決める
やり方はシンプルです。
11月~2月頃のデータがおすすめ。
スマートウォッチで心拍を測りながら走ってみる。
気温などのコンディションによってはすぐに心拍が上がることも。躊躇なくペースを落とすか歩きましょう。
私の実データで言えば、冬のキロ6:30も、真夏のキロ8:03も、「心拍150前後で走る」という意味では同じ練習です。ペース表示だけ見ると別人みたいに遅いけど、体への負荷はちゃんと揃っている。そう考えられるようになってから、夏ランがだいぶ気楽になりました。
心拍数を測るにはスマートウォッチが必要
心拍数で走るには、走りながら心拍を確認できるスマートウォッチがあると便利です。私はランニングに特化したスポーツウォッチのGARMINを使っています。ラン中に手元で心拍数が見られるほか、設定した心拍を超えるとアラートで知らせてくれる機能もあるので、「気づいたら上がりすぎてた」を防げます。
「GARMINは種類が多すぎてどれを買えばいいかわからない」という人は、VenuとForerunnerで迷った私の体験レビューが参考になるはずです。

ペースを落とす勇気。「こんなんで完走できるの?」の答え
正直に言うと、心拍基準で走っていても、9月の網走マラソンを完走できるか不安は消えませんでした。キロ8分台で走りながら「本当にこれで42km走れるようになるの?」と何度も思ったし、その不安は網走マラソンのスタートラインに立ったあとも、走り始めてからもまだありました。
結果はどうだったか。
- 無事に完走
- 距離:42.28km
- タイム:5時間32分47秒
- 平均心拍数:145
- 平均ペース:7:52/km

遅いペースで走り込んだ夏は、全くムダではなく、そのまま本番の武器になっていました。
面白いのは、フル本番の平均心拍145が、真夏のジョグ(150〜159)より低いこと。夏の間「心拍を上げすぎない走り方」を体に覚え込ませていたおかげで、本番でも序盤に突っ込まず、最後まで心拍をコントロールして走り切れたんだと思っています。(網走マラソンの完走レポートは下記の記事にまとめています。)

夏ランの時間帯はどう選ぶ?【朝と夕方で基準が違う】

「夏は朝か夜に走れ」とはよく言われますが、実際にやってみると、朝と夕方では「走り始める時間の考え方の基準」が違いました。
| 時間帯 | 考え方 | 私の実感 |
|---|---|---|
| 朝 | 走り終わる時刻で逆算 | 8時開始だと終盤の日差しがきつかった |
| 夕方 | 日がどれだけ落ちたかで判断 | 17〜18時台スタートが多かった |
| 夜 | 涼しいが安全対策が必須 | LEDライト・防犯ブザーなどが必要 |
| 日中 | 基本は避ける | 短く・日陰・無理なら中止 |
朝ランは「ゴール時刻」で考える
朝ランの落とし穴は、スタート時点では涼しく感じること。大事なのはスタート時刻ではなく、「何時に走り終わるか」です。夏の朝に走るなら、走り終わりが9時前になるように逆算してスタートするのがおすすめ。
1時間走るなら、遅くとも7時台前半には出る、という感じです(私はこの早起きが続かず、結局は夕方派に落ち着きました)。

私の場合、朝8時にスタートしたので、走り終わる9時ごろには灼熱の日差しに焼かれていました‥。朝ランは断念。
夕方ランは「日がどれだけ落ちたか」で考える
一方、夕方はシンプルです。スタートする時点で「日がどれだけ落ちているか」を見る。「そろそろ日が傾いて涼しくなってきたから走りに行くか」という感覚で出られればOKです。



2025年夏のログを見返すと、ほとんど17〜18時台スタート。それでも走り出しの気温が30℃を超える日が多かったですが、日差しの「焼かれる感じ」がないだけで体感はかなり違いました。
夜ランを選ぶなら・日中しか走れない日は
日没後の夜ランは涼しさでは最強ですが、暗さゆえの安全対策が必須です。私が夜ランで手放せないLEDライト・防犯ブザー・オープンイヤーイヤホンの「三種の神器」はこちらの記事にまとめています。


どうしても日中しか時間がない日は、「短く・日陰のコースで・無理そうならやめる」が基本です。
特に、暑さ指数や熱中症警戒アラートが出ている日は、走らない判断も必要です。夏は「予定通り走ること」より、「体調を崩さず続けること」が重要です。
夏の走り込みを支えた補給セットと「無理しない」目安
夏の10kmラン補給セット
夏ランでペース以上に大事だったのが、「走っている途中で飲める・補給できる状態にしておくこと」でした。特に10km前後走る日は、手ぶらでは不安だったので、私は毎回このセットを持っていました。
- 水500ml
- 塩分タブレット2個
- 塩羊羹1個
- アミノショット1本(ラン後に飲む)


ボトル差しのウエストポーチは夏だけの相棒です。正直に言うと、走り出しでまだ水が減っていない序盤は、お腹に重さがかかって少し苦しいのが弱点。それでも「いつでも飲める」安心感には代えられなくて、夏は必ず着けて出ます。


実際に使っているのはこのタイプ。ボトルを差せて、補給食も一緒に入れられるものを選ぶと、夏のランニングでも安心感があります。
距離は無理しなくていい:8月の私は月32kmだった
2025年の私の月間走行距離はこうでした。9月のデータには網走の42kmも含みます。
| 月 | 月間走行距離 |
|---|---|
| 1月 | 66km |
| 6月 | 82km |
| 8月 | 32km |
| 9月 | 106km |
一番暑い8月は、冬の半分しか走っていません。それでも、涼しくなった9月に距離を戻して、月末のフルを完走できました。夏に距離を踏めないのは「練習不足」じゃなくて「正しい調整」。そう考えていいと思います。
もちろん、これは「8月に32kmだけ走ればフルを完走できる」という意味ではありません。6月までにある程度走れていたこと、9月に距離を戻せたこと、当日は無理なペースで突っ込まなかったことも大きかったと思います。
夏のランニングは内臓疲労にも注意。私が無理しないために意識したこと
夏のランニングでは、走っている最中だけでなく、走ったあとのだるさ・食欲の落ち方・胃腸の重さなどの内臓疲労にも注意していました。



私自身は、幸い食欲が落ちるような大きな不調はありませんでした。走った日の夜のビールはむしろ美味しかったです(笑)
ただ、「今日はなんとなく体が重いな」と感じる日は、距離よりも回復を優先。夏は「どれだけ走れたか」より、「体調を崩さず続けられたか」を大事にしていました。
身体への負担感は個人差が大きいところなので、だるさや食欲不振、体調の違和感が続く場合は、無理に走らず、医療機関を受診してください。
私が夏ランで実際に使っているもの


最後に、夏ランで実際に使い続けているものを3つ。
- ボトル差しウエストポーチ
前述のとおり、水500mlと補給食をまとめて持てる夏専用装備 - ランニングキャップ(アンダーアーマー)
走り始めてから8年、ずっと同じものを使っています。日差しから頭と顔を守る、夏の必需品。 - アームカバー(アンダーアーマー)
日焼け対策で着け始めたけど、生地がサラッとしていて、真夏は何も着けないよりむしろ快適に感じます。私はSサイズを使っています。
※夏用の特別なウェアは持っておらず、私は通年同じウェアで走っています。買い足すなら、ウェアより先にこの3つをおすすめします。
まとめ:夏のランニングは「遅くて当然」を前提に


- ペースが落ちても自分を責めない
- 心拍数や体感を基準にする
- 朝はゴール時刻、夕方は日差しの弱さで選ぶ
- 暑さ指数・警戒アラートが出ている日は休む
- 距離より「体調を崩さず続けること」を優先する
「こんなんで完走できるの?」と不安だった夏の私に教えてあげたいのは、遅いまま走った夏は、ちゃんと秋につながるということ。今年の夏も、心拍数と相談しながらゆるく走っていきましょう。

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